Amazon QuickSight のスタンダードエディションで既存ユーザーにコスト配分タグを設定してみた
いわさです。
先日 QuickSight のユーザーにコスト配分タグを設定することでタグごとの料金算出が出来るアップデートを紹介しました。
上記記事ではregister-user
コマンドでのユーザー登録時にタグ登録を行い、Cost Explorer にてタグごとの算出が出来るようになっているか確認しました。
取り消し線を入れているのですが、実は記事執筆時点では私はユーザー登録時のみ(つまりregister-user
コマンドのみ)がアップデート対象であり、既存ユーザーには使えないのだと思いこんでおり、次のような説明をしていました。
記事執筆時点では、既存ユーザーに対してタグを設定する機能が提供されていませんのでご注意ください
後日、既存ユーザーへのタグ設定方法に関するメッセージを頂き、今回改めて検証しなおしました。
また、あわせてエンタープライズエディションのみでなく、スタンダードエディションでも使えるのかを確認しています。
新規 QuickSight アカウントをセットアップ
次のように既存の QuickSight 環境を一度削除し、新たにセットアップしています。
通常だとエンタープライズエディションを Q アドオンありかどうかで選択するような形になっていて少しわかりにくいのですが、次のリンクからスタンダードエディションでのサインアップが可能です。
スタンダード版をサインアップしました。
既に過去にエンタープライズ版を使っているので無料枠は終了しています。よってすぐに料金が発生し始める状態のはずです。
コスト配分タグは冒頭の記事と同じようにCmBillingGroup
というタグキーを使いたいと思います。
tag-resource コマンドで既存ユーザーへのタグを設定出来る
tag-resource
コマンドでリソースに対してタグを設定可能で、QuickSight ユーザーの ARN を指定してタグ設定も可能です。
ここでは QuickSight のセットアップに使った初期ユーザー(Organizations の管理アカウントからスイッチロールしたセッション)に対して、追加でタグを設定しました。
% cat tag-resource.json { "ResourceArn": "arn:aws:quicksight:ap-northeast-1:123456789012:user/default/OrganizationAccountAccessRole/hogeadmin", "Tags": [ { "Key": "CmBillingGroup", "Value": "hoge1004-1" } ] } % aws quicksight tag-resource --cli-input-json file://tag-resource.json { "Status": 202, "RequestId": "b94e0d31-fc7e-46a4-ba96-ad920347f6f0" }
また同様にlist-tags-for-resource
コマンドを使うことで、QuickSight リソースに設定されているタグを確認することが可能です。
% aws quicksight list-tags-for-resource --resource-arn arn:aws:quicksight:ap-northeast-1:123456789012:user/default/OrganizationAccountAccessRole/hogeadmin { "Status": 200, "Tags": [ { "Key": "CmBillingGroup", "Value": "hoge1004-1" } ], "RequestId": "22f1d761-f1de-4162-9b8e-5bc0f6ca7c5a" }
コスト配分タグが設定出来ていますね!
既存ユーザーにも設定可能であることが確認出来ました。
結果:既存ユーザー&スタンダード版でも使える
後は数日放置した後に、Cost Explorer でコスト配分タグが効いているか確認してみます。
10 月 4 日にスタンダード版をサブスクライブした後から、対象コスト配分タグに紐づいた日割り料金を確認することが出来ました。
エンタープライズエディションだけでなく、スタンダードエディションでも使えることが確認出来ました。
さいごに
本日は Amazon QuickSight のスタンダードエディションで既存ユーザーにコスト配分タグを設定してみました。
スタンダードエディションでも使えること、既存ユーザーへのコスト配分タグの設定および参照が出来ることが確認出来ました。
前回の記事では導入にあたってまだアップデートが必要だみたいなこと書いちゃってましたが、もうすぐにでも活用出来そうですね。失礼しました。